アメリカの田舎にある家のようなＦ邸。呼びベルを鳴らして玄関を入り、リビングへ…の前に、開いたスライド扉の奥で、くるりと目を見開く２羽のフクロウ、アフリカオオコノハズクが！ 「はじめての方は、たいていそこで足が止まりますね」と笑う奥さま。なんとフクロウ用のペットルームでした。
　家を建てるなら平屋が夢だったというＦさん。広い敷地が得られ、たまたま入った中庭住宅の展示場で平屋の完成写真を見て、一度で気に入ったそう。「そこで『どんな家でもできますよ』と言われたので、一生ものだし、好きな家を作ろうと思って」と、憧れのアメリカ・ウエスタンテイストの家づくりを決めました。南が広い敷地を生かし、南面には家の幅いっぱいに屋根付きのカバードポーチを。無垢材の床とブリックタイルでヴィンテージなイメージのＬＤＫは、平屋ながら屋根の高さを生かした吹き抜けで、開放的な空間になっています。ペットルームは、汚れたら水拭きできるように水回り用の壁紙を張り、網戸は開かないようにはめ込みに。照明は調光式です。リビングの大黒柱には、ネジで取り外しできる止まり木を付けています。
　スッキリ広々、味わいある木の家に、ディアホーンのシャンデリアなどアメリカのヴィンテージもののインテリアが映えます。収納を最低限に抑え、「夫婦２人なのでモノも少ないし、できるだけシンプルに暮らしたいんです」と言う奥さま。「間取りと外観の希望だけ伝えたら、イメージぴったりの設計で上げてもらえました。輸入住宅でなくてもここまでできることに驚きです。建材は日本製なので安心できますし」と仕上がりにも満足です。「今は毎日、早く家に帰ってゆっくりお酒を飲むのが楽しみ」と笑顔のご夫妻。大人ならではの遊びを楽しむ家の完成です。